アドリブでよく使うドリアンスケールの効果的な練習方法を紹介していきます。
バーチカルなスケールアプローチでもかなり使いますので、コードの場所別に覚えておくのがベストです。
目次
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ざっくりとした流れです。
ドリアンスケールとは
ドリアンスケールは「1・9th・♭3・11th・5・13th・♭7」で構成されるスケールです。
ジャズで良く出てくるコード進行の「ⅡmーⅤ7ーⅠ△」のⅡm部分で使うことが出来ます。
マイナーコードではかなり使用することが多いです。
普通のマイナースケールは13thの音がフラットしていますが、ドリアンスケールは13thの音がフラットしていないスケールとなっています。
ドリアンスケール構成音
左側のDm7の構成音に右側のEmの音を足したものと考えても良いです。
Dm7が鳴っているときにEm7のコードトーンを弾くと、9th、11th、13th(+ルート)のテンションを弾くことになるので浮遊感のあるサウンドになります。
最初は慣れないかもしれないですが、練習しているうちに少しずつ耳が慣れてきます。
マイナーペンタトニックスケールとの違い
ドロップ2
Dm7のドロップ2でマイナーペンタトニックスケールとドリアンスケールの違いを見ていきます。
マイナーペンタトニックスケールは、ロックなどで始めに覚えることが多いと思いますので違いが分かればグッと弾きやすくなってくると思います。
上部がマイナーペンタトニックスケール、下部がドリアンスケールです。
マイナーペンタトニックスケールは「1・♭3・11th・5・♭7」で構成されるスケールです。
ドリアンスケールは9thと13thがプラスされた形です。
コードを弾いた後、マイナーペンタトニックスケールを弾いてその後ドリアンスケールを練習するのがおすすめです。
ドロップ3
Dm7のドロップ3でもマイナーペンタトニックスケールとドリアンスケールの違いを見ていきます。
上はマイナーペンタトニックスケールの一番ポピュラーな形です。
ドリアンスケールでプラスされる9th、13thがどこの位置にあるかを考えながら練習するのがおすすめです。
ギター指板上の配置が覚えやすい形ですね。
この形でもコードを弾いた後、マイナーペンタトニックスケールを弾いてその後ドリアンスケールを練習してみてください。
第1コードポジション
Dm7の開放弦を含む形のコードです。
もし開放弦を使って練習したくなければ、1オクターブ(12フレット分)あげて練習してみてください。
重要なので何度も言いますが、ルートに対して何度の音を弾いているか意識しながら弾くのがポイントです。
フレーズ練習
スケールの音をひとつ飛ばして弾いていくフレーズ練習方法です。
順番に弾いても良いんですが、このように1つ飛ばしの練習をしておくとそのまま曲中で使うことが可能です。
弾けない箇所もありますが、4弦の開放弦(Dの音)を鳴らしながら練習するのがおすすめです。
第2コードポジション
Dm7の第2コードポジションです。
Dの音を1音あげるとF△7になります。
Dm7+9thのルート音なしという意味合いです。
フレーズ練習
このコードポジションでもスケール音1つ飛ばしの練習をしていきます。
同じ弦が続く部分はスライドを使って練習しておくのがおすすめです。
曲中でもスライドを使って弾くとアクセントになります。
第3コードポジション
最初に紹介したドロップ2の5弦ルートのポジションです。
フレーズ練習
同じようにスケール音1つ飛ばしの練習をしていきます。
5度 ⇒ 7度、13th ⇒ ルートという感じで度数を考えながら練習してみてください。
第4コードポジション
4番目のコードポジションです。
ドロップ2ボイシングの展開形で最初はコードがむちゃくちゃ弾きにくいです。
練習していくうちに徐々に慣れていきますので頑張って押さえてみてください。
フレーズ練習
同じようにスケール音1つ飛ばしのフレーズ練習をしていきます。
第5コードポジション
5番目の6弦ルートのコードポジションです。
比較したマイナーペンタトニックスケールとの違いを意識して練習してみてください。
フレーズ練習
同じようにスケール音1つ飛ばしのフレーズ練習をしていきます。
まとめ
- ドリアンスケールは「1・9th・♭3・11th・5・13th・♭7」で構成されるスケール
- 「ⅡmーⅤ7ーⅠ△」のⅡm部分で使うことが出来る
- マイナースケールの13thがフラットしていないスケール
- マイナーペンタトニックスケールの9thと13thがプラスされたスケール
- コードのポジションと対比して覚える
- ルート音との度数を意識しながら練習をする
- スケール音1つ飛ばしのフレーズ練習をする
実際に曲の中でもかなり良く使うスケールです。
ルート音に対する度数を意識して、コードを弾いた後繰り返し練習してみてください。
TAKU
ミクソリディアンとセットで覚えるのがおすすめです。